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ディフェリンゲルで何が変わる?
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90年代前半までニキビを積極的に治療する皮膚科はほとんどありませんでした。
皮膚科医療にとっても、面ぽう圧出という処置をしたり、抗生剤を処方する程度で、特別な薬もなく、まさに「ニキビ受難の時代」でした。
そのため、患者さんはエステに通ったり、ニキビ用化粧品などを利用せざるを得ない状況でした。
美容皮膚科の台頭
しかし、90年代後半になるとニキビ治療に“革新”がもたらされました。美容を専門とする美容皮膚医が『ニキビは皮膚科で治す』という理念のもと、海外の治療を取り入れながら、これまで治せなかった重症ニキビに対し、驚くほどの治療効果をあげていきました。現在、流行のビタミンC誘導体が使われ始めたのもこの時期です。

そして、その効果が雑誌やテレビなどのメディアで紹介され、「ニキビは治療対象である」ということが、患者さんだけでなく、一般皮膚科医の間でも少しずつ認知されはじめました。
それから2010年までの10年の間に、ニキビの様々な治療法や治療機器が登場し、それぞれが相応の効果をあげていきました。それにより多くの患者さんがニキビの悩みから救われていったのです。
しかし、これは本当の意味での“革新”と呼べるものではなかったのかもしれません。なぜなら、これらの治療はすべて(保険が効かない)自由診療だったからです。
どんな患者さんも等しく同等の治療を受けられることが医療の理想なのです。
そして2008年10月、ニキビ治療の外用レチノイドの保険適用薬がようやく認可されました。
先の『ニキビは皮膚科で治す』という理念がいよいよ現実になったといっても過言ではありません。
ディフェリンは、もともとは美容皮膚科医が個人輸入して患者さんへ処方していた薬です。これが保険薬として厚生労働省より認可されたのです。
ディフェリンという薬が万能というわけではありませんが、これまでの保険薬とは作用機序がまったく異なります。
2008年秋には、この薬によるニキビ治療のガイドラインが日本皮膚科学会より発表されました。
そして現在、たくさんの治療実績と共にいよいよディフェリンによる治療法が確立されつつあります。

この薬がそのまま日本で保険適用薬として認可されました。

2010年は、いよいよニキビ治療がすべての方に浸透していく、本当の意味での“ニキビ治療元年”になると実感しています。
美容皮膚科の独壇場だったニキビ治療が、街の普通の皮膚科でも受けられる時代になろうとしています。この薬の登場で一部の美容皮膚科が経営的な懸念しているのも事実です。
しかしそれ以上にニキビ専用の化粧品やエステにとって、大きな懸念材料になるに違いありません。ニキビ専用のエステや化粧品、OTC薬品よりも医師の診察と処方薬の方が信頼性が高いことも言うまでもないことでしょう。
今後、この薬の認知が高まっていけば、『ニキビ市場』の構造すらも変わっていくでしょう。

ニキビができて、皮膚科を受診する割合は10%程度しかいません。
もっとも割合の多い「薬局で薬を買う」には薬用化粧品(医薬部外品)も含まれています。
ディフェリンの登場によってこのグラフの構造が大きく変わっていくことが予想されます。
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